地道に 根気よく じっくり待ちたい
トイレトレーニング
4月27日(水)に12組の参加で、井土ヶ谷保育園育児支援担当の三好三恵先生と
2歳児クラス担任の藤田あゆみ先生を講師に、保育士相談スペシャル「トイレトレーニ
ングの基礎知識 正しく知って楽しくすすめよう!」を行いました。
最初に三好先生から
「トレーニングといっても練習したからといってできるものではない」
「脳の働きと連動しているため、脳が発達を待つことが大切」
という話の後で、おむつ外しの3ステップを教えてもらいました。
トイレトレーニングの3ステップ
ステップ1 排泄のイメージを教える
・トイレで排せつするイメージを持たせましょう。
絵本やビデオ、人形ごっこなど遊びの中で「シーはトイレに行こうね」と教えましょう。
・ママのトイレについてきたら、教える好機。おしっこの後は気持ちいい、など伝えていきます。
・便座に座らせてみて、たまたま出たら、ほめましょう。
ステップ2 トイレ(おまる)に誘う
・朝やお昼寝の後、おむつがぬれていなかったらトイレに誘いましょう。
・たまたま出たら、心から喜んであげましょう。
・少しずつ誘う回数を増やしていきます。誘う時間を決めておくといいでしょう。
ステップ3 おむつはずれが定着したらパンツ
・トイレでおしっこすることがわかります。1日のうち半分はトイレ、
夜間や外出以外はおむつがぬれない状態です。
・失敗しても、絶対に怒らないこと。温かい気持ちで見守りましょう。
自発的にトイレに行くようになれば、卒業です
「こうして3ステップで説明すると、すぐに次のステップに進めるように感じますが、
実際は3か月、半年など長い期間で進めて行ってくださいね。地道に、根気よく、粘り強く、
じっくり待つことがポイント」と三好先生。「また、トイレトレーニングの時期はいやいや期と
重なることが多いため、ママが無理強いすると、子どもも張り合ってきて、お互い疲れてしまいます。
さらりと言った方が子どもが動きますよ」と話すと、2歳児クラス担任の藤田先生から
「気持ちが乗らないときは『また行きたくなったら教えてね』と切り上げて、
たまたま出たときは、クラス中で拍手し、みんなでわっとほめるんですよ」と
園での様子を付け加えてくれました。
次にトイレトレーニングを始めている参加者から話を聞きました。
「おしっこをしたいと言われて座らせてみます。忙しいときに言われると
『また出ないんでしょ』と言いたいのを、ぐっとこらえて連れて行きます」
「パンツだと外出が難しいんです」
「うんちが難しい…」
「外遊び中に出てしまっても恐れることはないですよ。汚れたところは水で流せばいいし、
『ぬれてると気持ち悪いね。着替えるとさっぱりするね』と伝えるチャンスになりますよ」
「うんちは5歳になっても難しい子もいます。長い目で見て、いつかとれる、と
信じてください」と先生からアドバイスがありました。
続いて「準備するものは?」の質問に、「補助便座やおまるはあったほうがいいですが、
なくても大丈夫です。ただ、足がついた方が安定するので、踏み台があると安心です。
お母さんが目の前に座って支える方法もおすすめです」
個別相談の時間のあと、最後に、藤田先生が「ノンタン おしっこしーしー」の読み聞かせと、
拍手の手遊び、手袋シアター「三びきのやぎのがらがらどん」を演じてくれました。
トロルが登場すると、「怖い~
」と大泣きの子どもたち。
「園ではぜんぜん怖がらなかったので、選んだ演目ですが…。
こんなに泣かれてしまって、『ごめんね』って気持ちと、怖がってもらって
ちょっとうれしい気持ちです」と藤田先生が話してくれました。
【参加者の感想】
ちょうどトイレトレーニングの最中だったので、今後の進め方など参考になりました。
昼も夜も一気におむつを外してほうがいいのかと思っていましたが、夜は年長くらいに外れれば
いいと言っていただいて、気が楽になりました。 (2歳11か月児ママ)
私のトイレについてくるようになり、トイレという場所に興味をもっているのかなと
講座に参加しました。子どもによって個人差があって、その子のタイミングがあるとのお話に、
単にトレーニングしておむつが外れるわけではないのだと、娘のペースを大事にしたいと思い
ました。ポイントを押さえて、わかりやすく教えていただき、とても勉強になりました。(1歳7か月児ママ)