第2回目『産前産後、子育て期の妻を守るメンタルヘルス講座』が弘明寺ひろばに於いて開催されました。
当日の参加者は9名。
はじめに講師の金子美津子さん(「横浜の産み育てを考える会」代表でありNPO法人まんま理事長、瀬谷区地域子育て支援拠点「にこてらす」ではコーディネーターと幅広く子育て支援に携わる。)を中心に円座になり、講座がスタートしました。
まずは自己紹介
自分の名前、年齢、好きな芸能人を発表。一人一人の年齢と女優さんの名前を聞くたびに皆さん、おぉ~っ
とうなずいたり、へぇ~っ
と意外そうな顔をしていました。
さて、場が和んだところで本題開始です。
テキストとして使用する「産前産後の妻を守るためのガイドブック」の説明(写真右)。このガイドブックは、通勤時でも男性に手にとって読んでもらいやすいよう表紙のデザインを工夫しています。(色合いや模様、題目は本を開いたときに手で隠れる場所にするなど)産後うつは、ママ自身も気付きにくく、後になってから気付く事が多いものです。一番大事なのはママとのコミュニケーションを取ることです。いちばん身近にいるパパが、ママの変化に気付いてあげられるように、日頃からコミュニケーションを取って下さい。
*テキストP06~*
身体の変化をP07<通常時のホルモン変化と妊娠中のホルモン変化>の説明
通常の排卵日前後のピーク時のエストロゲンホルモンの量を20階建てのビルの高さとすると、出産前後のピーク時にはエベレスト頂上に達するまでの量に上昇します。
その後急激に落ち込みます。エストロゲンホルモンは元気が出るホルモンと呼ばれているものでこのホルモンの激減により身体もかなりの衝撃を受けた状態になります。たとえるなら「産卵後の鮭状態」です。
このホルモンバランス現象に、ちょっとしたストレス(いらいら)が加わりブルーになる傾向が出てくる事を「マタニティーブルーズ」といいます。マタニティブルーズは誰にでもあり、あって普通のことです。出産から産後3ヶ月ぐらいが一番多く、それをきっかけに崩れていく状態を「産後うつ」と言います。産後3ヶ月を過ぎても様子がおかしかったら、受診をすることを勧めてあげて下さい。
*テキストP13~*
産前産後の相談できる人がいることは大事。相談できる場所を知っておくこと出産前から準備しておくことが理想です。いざその時になると余裕が無くなります。ぜひ元気なうちに準備をしておきましょう。
会話には男女の違いがあることを理解して下さい。
男性は対策を考えて答えを出そうとしますが、女性は話を聞いて共感して欲しいのです。
産後の妻は誰かと話をしたいと感じています。妻が欲しいのは助言や解決策ではなく共感です。また里帰り出産の場合は、パパ不在家族にならないように、まめに連絡取り合うようにしましょう。
講座は他にも盛りだくさんの内容で、あっという間に予定の時間を過ぎてしまいました
この日に使用したテキストは「横浜の生み育てを考える会」が編集した“
産前産後の妻を守るためのガイドブック”です。
数に限りがありますが、さくらザウルス両ひろばにあります。スタッフにお声かけ下さい。
*この講座は、地域におけるパパ講座事業等補助金を活用しています。